お子さんが投球のたびに肩を気にする様子を見ると、「早く治し方を知りたい」「どうすれば元のように投げられるようになるのだろう」と、保護者としては気が気ではないと思います。ただ、野球肩の原因は投球動作の繰り返しによって肩関節周囲に負担が積み重なることにあると考えられており、そのぶん対応にも一定の時間と段階が必要になります。
この記事では、医療機関での対応を前提としたうえで、家庭でできるケアや投球再開までの一般的な流れ、そして体づくりのサポートとしてできることを、整骨院の立場から順を追ってご紹介します。
まず整形外科で状態を確認していただくことが基本です
野球肩の診断や治療は、整形外科・スポーツ整形外科など医師の領域です。特にレントゲン検査による骨端線(成長軟骨)の状態確認が前提となるリトルリーグショルダーのように、成長期特有の状態は画像診断なしに判断できないとされています。野球肩のような使い過ぎによる慢性の障害は、整骨院の対応範囲には含まれないとされていますので、痛みが続く場合は自己判断で様子を見るのではなく、まず医療機関を受診していただくことが何よりの近道になります。そのうえで、医師の指示のもとに進める保存療法と並行して、当院では家庭でのケアや体づくりを組み合わせてサポートするご相談を承っています。
家庭でできる3つの視点:休息・アイシング・柔軟性
医療機関での確認と並行して、家庭でできることとして一般的に紹介されているのが、休息・アイシング・柔軟性の3つの視点です。
まず休息です。痛みがある間は投球を控え、炎症が落ち着くための時間を確保することが基本とされています。次にアイシングです。投球後や痛みを感じるときに患部を冷やすことは、一般的な運動後のケアとして広く知られています。ただし冷やせば症状が軽くなるというものではなく、あくまで炎症に対する一般的な対応の一つとして位置づけてください。そして柔軟性です。肩関節後方や肩甲骨まわりの柔軟性を保つストレッチは、可動域を維持する観点から一般的に推奨されているとされています。いずれもこれだけで完結する対応ではなく、医療機関でのフォローと組み合わせて初めて意味を持つケアだと考えていただければと思います。
ノースロー期間から段階的な投球再開へ
保存療法の柱の一つとして挙げられるのが、投球を中止する期間、いわゆるノースローです。炎症が落ち着くまでの期間は損傷の程度によって幅があるとされており、その後もいきなり全力投球に戻るのではなく、痛みのない範囲での軽いキャッチボールやシャドーピッチングから始め、距離や強度を少しずつ上げていくという段階を踏むことが一般的に推奨されています。
途中で痛みがぶり返した場合は、無理に先へ進めず前の段階に戻るという「焦らない」姿勢が繰り返し強調されている点も、保護者としてぜひ知っておいていただきたいところです。復帰を急ぐあまり自己判断で投球を再開してしまうと、かえって長引く要因になることがあるとされていますので、再開のタイミングは医師の判断を優先していただくことが大切です。
フォームや全身の使い方を見直す
投球は下半身から体幹、肩甲骨、肩、肘へと力が伝わっていく全身運動です。体の開きが早い、肘が下がるといったフォームの乱れや、股関節・体幹の柔軟性不足は、肩にかかる負担を増やす要因の一つとして挙げられています。そのため、身体機能がある程度戻ってきた段階では、肩だけに注目するのではなく、肩甲骨まわりの動きや体幹・下半身の使い方まで含めてフォームを見直すことが、負担の少ない投球につながる考え方として紹介されています。肩甲骨まわりのストレッチを無理のない範囲で取り入れることも、その一助になると考えられています。
体づくりのサポートとしての整体の併用
ここまでご紹介してきた休息・アイシング・柔軟性・段階的な復帰・フォームの見直しは、いずれも医療機関での対応を前提とした一般的な知識です。当院では、これらに加えて、肩甲骨・体幹・下半身の使い方や全身の巡りといった観点から、投球時に負担が偏りにくい体づくりをサポートする形で、医療機関と併用していただくご相談を承っています。整体でできること・できないことについても、あらためて別記事で誠実にお伝えしています。
一宮整骨院〜Seri〜の「KIRIN整体」という考え方
野球肩の治し方を考えるとき、当院では、痛む肩だけを診るのではなく、なぜそこに負担が集まったのかを全身から探すという考え方を大切にしています。これを「KIRIN整体」と呼び、次の4つの視点と医療機関との併用でサポートしています。なお、野球肩の診断や治療は整形外科など医師の領域であり、当院がこれを治療するものではありません。
関節と筋膜を整える
肩関節の動きと、体を包む筋膜(体を包む薄い膜のようなもの)のなめらかな滑りはセットで働いています。投球の繰り返しで生じるこわばりを整え、肩本来の動きを引き出すサポートを目指します。
神経の通り道を整える
神経が周囲の組織にひっかかり巡りが落ちると、しびれや痛みにつながると考えられています。神経の滑り道をゆるめる視点からサポートします。
姿勢と全身のつながり(肩甲骨・体幹・下半身)を整える
投球は、下半身から体幹、肩甲骨、肩、肘へと力が連鎖する全身運動です。肩だけでなく、肩甲骨の動き・体幹・股関節など全身のつながりから整え、肩への負担が偏りにくい体づくりをサポートします。
呼吸と巡りを整える
浅い呼吸や巡りの滞りは、回復力を下げてしまうことがあります。横隔膜(呼吸を助ける、肋骨の下の筋肉)や呼吸、血流を整え、疲れが抜けやすい体の土台づくりをサポートします。
医療機関との併用
野球肩の診断・画像検査・治療は整形外科(医師)の領域です。当院ではまず医療機関で状態を確認していただいたうえで、日々のケアと体づくりをサポートする併用のスタンスを大切にしています。
まとめ
野球肩の治し方は、休息・アイシング・柔軟性といった家庭でのケアと、ノースロー期間からの段階的な復帰、そしてフォームや全身の使い方の見直しを、医療機関での対応と組み合わせて進めていくことが基本になります。焦って投球を再開せず、段階を踏んで様子を見ていく姿勢が大切だと考えられています。お子さんの肩の痛みが続く場合は、自己判断やセルフケアだけで様子を見続けず、まず整形外科など医療機関にご相談ください。
お子さんの肩の痛みが気になるときは、まず整形外科などの医療機関にご相談ください。そのうえで、体づくりのサポートをお考えでしたら、一宮市周辺で野球肩のお子さんの体づくりについて、一宮整骨院〜Seri〜にお気軽にご相談ください。
一宮整骨院〜Seri〜
所在地: 愛知県一宮市(苅安賀駅 徒歩8分)
電話: 058-652-4101
ご予約: https://ichinomiyaseitaiin.com/contact






