「肘の外側が痛むけれど、そのうち治まるだろう」と様子を見ているうちに、気づけば数週間、数か月と経ってしまっていませんか。テニス肘は日常生活の中でも起こりやすい肘のトラブルで、忙しさや「これくらいなら」という気持ちから対処が後回しになりがちです。ここでは、痛みをそのままにしておくとどのような経過をたどりやすいのか、また受診を考えたいタイミングについて、一般的に知られている内容を整理してご紹介します。不安をあおる意図はなく、あくまで目安として参考にしていただければと思います。
肘の痛み(テニス肘・ゴルフ肘・野球肘)を「動き」と「全身のつながり」で捉える視点
肘の痛みは、肘まわりの筋肉や腱の付着部(外側にも内側にも起こり得ます)への負担が積み重なって生じる「動きの小さなエラー」として捉えられます。前腕から手首・肘にかけての筋膜(ファシア)の滑走性が低下し、肘や手首の関節の副運動(小さな遊びの動き)が乏しくなることで、同じ部位に負荷が繰り返しかかりやすくなると考えられています。当院ではそこに触れて変えるのではなく、体本来の反応を引き出すことを目指した施術を行います。
また肩甲骨の位置や姿勢の崩れがあると腕全体の使い方が変わり、そのしわ寄せが肘に集中しやすくなるとされています。局所へのアプローチに加え、姿勢や血流・リンパの循環など全身のつながりから体を整える視点を組み合わせ、局所は構造と動きの理解、全身は循環という役割分担で自然治癒力が働きやすい環境づくりをサポートすることを目指しています。
なお本セクションは診断や治療、効果を保証するものではなく、強い痛みやしびれがある場合は医療機関の受診をおすすめします。
放置するとどうなるのか、一般的な考え方
テニス肘は、前腕の伸筋群が付着する肘の外側(上腕骨外側上顆)に負担が積み重なることで生じると一般に説明されています。痛みの原因になっている動作や負荷が変わらないまま日常生活を続けると、その部位への負担も同じように積み重なり続けることになります。そのため、痛みを我慢して同じ使い方を続けた場合、症状が長引きやすくなる、あるいは痛みを感じる場面が広がっていく、といった経過をたどることがあると言われています。もちろん経過には個人差があり、必ずしも悪化するとは限りませんが、「様子を見ているうちに動かしにくさが増した」という声も少なくありません。
痛みを我慢して使い続けることで起こりやすいこと
肘の痛みをかばおうとして、手首や肩、あるいは反対側の腕の使い方が変わってしまうことがあります。かばう動作が習慣になると、肘以外の部位にも負担がかかりやすくなる場合があります。また、痛みがあるままスマートフォンの操作や家事、パソコン作業を続けると、原因となっている負荷が解消されないため、回復のペースに影響することも考えられます。「少し痛いけれど動かせるから大丈夫」と自己判断で継続するより、負担のかけ方を見直す機会と捉えることが大切です。
慢性化・長引くケースで見られる傾向
痛みが数週間以上続く、あるいは一度落ち着いてもまた同じ動作で痛みが出る、といった状態を繰り返す場合、テニス肘が治らないと感じて悩まれる方もいます。長引く背景には、負担となる動作が続いていることに加えて、セルフケアの方法が症状に合っていない、あるいは似た症状を起こす別の要因が関わっている可能性も考えられます。長期化しているように感じる場合は、自己判断だけで抱え込まず、医療機関で状態を確認してもらうことも選択肢のひとつです。
受診の目安、こんなときは医療機関へ
以下のような場合は、整形外科など医療機関への受診を検討していただきたいポイントです。
- 安静にしていても痛みが引かない、または強い痛みが続く
- しびれや力の入りにくさを伴う
- 数週間セルフケアを続けても変化を感じない
- 日常生活の動作(物を持つ、ドアノブを回すなど)に支障が出ている
医療機関では、医師による診断や、必要に応じた画像検査、保存療法などの治療方針の判断が行われます。診断や治療は医師の領域であり、痛みの原因や今後の見通しについては、自己判断ではなく専門的な確認を受けることが安心につながります。「何科を受診すればよいか迷う」という場合も、まずは整形外科を選択肢として考えていただくとよいでしょう。
セルフケアと医療機関の使い分け
軽い違和感の段階であれば、負担となる動作を減らす、無理のない範囲でケアを行うといった対応から始める方も多くいらっしゃいます。一方で、痛みが強い、長引いている、しびれを伴うといった場合は、セルフケアだけで抱え込まず医療機関に相談する流れが基本になります。整骨院でも、日常生活での肘の使い方の相談や、負担軽減に向けたケアのサポートを行うことができますが、診断や投薬、注射などの医療行為は行えません。状態に応じて、医療機関と併せてご相談いただく形が望ましいと考えています。
肘の痛みとKIRIN整体(当院のケアの考え方)
一宮整骨院〜Seri〜では「KIRIN整体」という考え方に基づき、体の状態を確認しながらコンディショニングを行っています。肘の痛みに対しても、次の4つの視点から状態を確認します。
- ①関節と筋膜を整える:肘や前腕まわりの関節の動き、筋膜の状態を確認します。
- ②神経の通り道を整える:腕から手にかけての神経の通り道に負担がかかっていないかを確認します。
- ③姿勢と全身のつながりを整える:肩や体幹の姿勢が腕の使い方に影響していないかを見直します。
- ④呼吸と巡りを整える:呼吸のしやすさや全身の巡りにも目を向け、体全体のバランスを確認します。
これらは体の状態を確認しながらケアの方向性を考える視点であり、テニス肘・ゴルフ肘(肘の痛み)そのものを治す・治療するものではありません。
まとめ
テニス肘の痛みを放置すると、負担が積み重なったままになり、症状が長引いたり、かばい動作によって他の部位に影響が及んだりすることがあると一般的に言われています。強い痛みやしびれ、長期間変化が見られない場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。ご自身の状態がどの段階にあるか分からないときは、まずは専門家に確認してもらうことが安心への近道です。
一宮市でテニス肘・ゴルフ肘(肘の痛み)のご相談は一宮整骨院〜Seri〜へ。名鉄尾西線・苅安賀駅 徒歩8分。お電話(058-652-4101)またはご予約フォーム(/contact)から。
一宮整骨院〜Seri〜の施術について
一宮整骨院〜Seri〜は、KIRIN整体グループ共通の施術教育に基づき、2つのアプローチを組み合わせて施術を行っています。
- FJA理論(筋膜・関節アプローチ):痛みの出ている部分の関節に起きている「動きの小さなエラー」と、筋肉・筋膜の滑らかさ(滑走性)に着目し、局所の動きを整えるアプローチです。
- 姿勢循環整体:体を一つのつながりとして捉え、姿勢と血流などの「循環」を整えることで、体が本来持っている回復に向かう力を引き出すことを目指す全身のアプローチです。
「痛い場所」への局所的な施術と、その背景にある姿勢や全身のバランスへの施術を組み合わせ、お一人おひとりの状態に合わせて行うのが当院の特徴です。
一宮整骨院〜Seri〜(愛知県一宮市・苅安賀駅 徒歩8分)では、肘の痛みでお悩みの方のご相談を受け付けています。「この痛みはどうしたらいいの?」という段階のご質問でも構いません。
この記事の執筆・監修
三ツ村 崚聖(みつむら りょうせい)
KIRIN整体グループ 代表|きりん接骨院 名駅院 院長
柔道整復師(国家資格)|FJA東海地区講師|臨床歴20年以上・延べ11万回以上
姿勢循環整体・自律神経整体を軸に、検査で異常が出ない不調や成長期のスポーツ障害に向き合う。






