「テニス肘」という言葉を聞いたことがあっても、実際にどんな状態を指すのか、なぜ痛みが出るのかを詳しく知っている方は多くありません。テニスをしている人だけの症状と思われがちですが、実際には家事やパソコン作業、スマートフォンの操作など、日常のちょっとした動作の積み重ねで肘の外側に痛みが出るケースも少なくありません。ここでは「テニス肘とは何か」を軸に、原因・症状・対処の考え方・受診の目安までを俯瞰し、より詳しく知りたいテーマへの入り口としてご紹介します。
テニス肘とは(上腕骨外側上顆炎)
テニス肘は医学的には「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれ、肘の外側にある骨の出っ張り(外側上顆)に付着する前腕伸筋群、特に短橈側手根伸筋(ECRB)の付着部に負担が積み重なることで起こると一般に説明されています。手首を反らす動作や、物をつかんで持ち上げる動作を繰り返すことで、腱の付着部に微小な負担が蓄積し、痛みや違和感につながると考えられています。
名前の由来はテニスのバックハンドで肘の外側に負担がかかりやすいことにありますが、実際にはテニス経験のない方にも多くみられる症状です。詳しい仕組みについては、テニス肘の原因でも掘り下げていますので、あわせてご覧ください。
主な原因
テニス肘の背景には、手首や指を使う動作の「使いすぎ」があるとされています。代表的な例としては次のようなものが挙げられます。
- テニスなどラケットを使うスポーツでの反復動作
- 雑巾を絞る、フライパンを持つといった家事動作
- パソコンのマウス操作やキーボード入力、スマートフォンの長時間操作
- 重い荷物や工具を繰り返し持つ作業
特にデスクワークが中心の方や、家事を日常的に担う方でも起こりうる点は覚えておきたいポイントです。年齢的には30〜50代に多いといわれていますが、年齢に関わらず該当する動作の負担が続けば誰にでも起こりうるものとされています。
主な症状
代表的な症状は、肘の外側を押すと痛みを感じる圧痛と、特定の動作をしたときの痛みです。具体的には、コップを持ち上げる、ドアノブやペットボトルのふたを回す、タオルを絞るといった「手首を反らす・力を入れる」動作で肘の外側に痛みが出やすいとされています。安静にしているときは症状が軽い、あるいはほとんど感じないことも多いのが特徴です。
痛みの出方や程度には個人差があり、日常生活に支障が出るほど強い場合もあれば、動作時にだけ軽い違和感を覚える程度の場合もあります。ご自身の症状が当てはまるか気になる方は、テニス肘の症状とセルフチェックの目安で具体的なチェックポイントを確認してみてください。
対処法の考え方
痛みを感じたときにまず大切とされているのは、原因となっている動作の負担を減らし、患部を休ませることです。そのうえで、急性期には冷やす、慢性的な違和感には温めるといった使い分けや、前腕の伸筋群をゆっくり伸ばすストレッチ、サポーターによる負担分散などが、セルフケアの一般的な考え方として知られています。ただし、これらはあくまで負担を軽減するための工夫であり、特定の効果を保証するものではない点にご留意ください。
具体的なセルフケアの進め方は、テニス肘の対処法で詳しく整理していますので、実践する際の参考にしていただければと思います。
病院を受診する目安
セルフケアを行っても痛みが長引く場合や、しびれ・力の入りにくさを伴う場合は、自己判断を続けず医療機関を受診することが勧められます。診断や治療方針の決定、消炎鎮痛薬の処方、注射などの処置は医師(整形外科)の領域であり、整骨院で行うものではありません。医療機関での対応の流れについては、テニス肘の治療とはで解説しています。
肘の痛みとKIRIN整体(当院のケアの考え方)
一宮整骨院〜Seri〜では「KIRIN整体」という考え方に基づき、体の状態を確認しながらコンディショニングを行っています。肘の痛みに対しても、次の4つの視点から状態を確認します。
- ①関節と筋膜を整える:肘や前腕まわりの関節の動き、筋膜の状態を確認します。
- ②神経の通り道を整える:腕から手にかけての神経の通り道に負担がかかっていないかを確認します。
- ③姿勢と全身のつながりを整える:肩や体幹の姿勢が腕の使い方に影響していないかを見直します。
- ④呼吸と巡りを整える:呼吸のしやすさや全身の巡りにも目を向け、体全体のバランスを確認します。
これらは体の状態を確認しながらケアの方向性を考える視点であり、テニス肘・ゴルフ肘(肘の痛み)そのものを治す・治療するものではありません。
まとめ
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、テニスに限らず日常の反復動作によって肘の外側に負担が積み重なることで起こるとされる症状です。原因・症状・セルフケアの考え方を知っておくことは、日々の負担を見直すきっかけになります。痛みが強い、長引く、しびれを伴うといった場合は、無理をせず医療機関への相談を検討してください。当院でも肘まわりの負担の見直しやケアのご相談を承っています。
一宮市でテニス肘・ゴルフ肘(肘の痛み)のご相談は一宮整骨院〜Seri〜へ。名鉄尾西線・苅安賀駅 徒歩8分。お電話(058-652-4101)またはご予約フォーム(/contact)から。
一宮整骨院〜Seri〜の施術について
一宮整骨院〜Seri〜は、KIRIN整体グループ共通の施術教育に基づき、2つのアプローチを組み合わせて施術を行っています。
- FJA理論(筋膜・関節アプローチ):痛みの出ている部分の関節に起きている「動きの小さなエラー」と、筋肉・筋膜の滑らかさ(滑走性)に着目し、局所の動きを整えるアプローチです。
- 姿勢循環整体:体を一つのつながりとして捉え、姿勢と血流などの「循環」を整えることで、体が本来持っている回復に向かう力を引き出すことを目指す全身のアプローチです。
「痛い場所」への局所的な施術と、その背景にある姿勢や全身のバランスへの施術を組み合わせ、お一人おひとりの状態に合わせて行うのが当院の特徴です。
一宮整骨院〜Seri〜(愛知県一宮市・苅安賀駅 徒歩8分)では、肘の痛みでお悩みの方のご相談を受け付けています。「この痛みはどうしたらいいの?」という段階のご質問でも構いません。






