お子さんの野球肩がなかなか治らない、休ませているのに痛みが繰り返す——そんな不安を抱えている保護者の方は少なくありません。整形外科を受診して安静にしていたはずなのに、投球を再開するとまた痛みが出てしまう。そうした経過をたどるお子さんもいます。
野球肩(投球障害肩)は投球動作の繰り返しによって肩関節周囲に生じる痛みや機能障害の総称と説明されており、原因や経過には個人差が大きいとされています。この記事では、痛みが長引くときに考えられる背景と、保護者としてまず見直したい視点を整理します。診断や治療の判断はあくまで整形外科など医師の領域であり、この記事は一般的な情報提供にとどまるものです。
なぜ野球肩の回復に時間がかかることがあるのか
野球肩はテニス肘のような使い過ぎ(オーバーユース)による慢性の障害と理解されており、骨折や捻挫のような急性のケガとは経過の性質が異なるとされています。保存療法(手術以外の対応)が中心とされ、投球中止(ノースロー)の期間だけでも損傷の程度によって数週間から数ヶ月と幅があり、野球肩の原因とはで触れているように、肩そのものだけでなく投球フォームや全身の使い方が複合的に関わっていることが多いと考えられています。
そのため、痛みが引いたように感じても、フォームの崩れや体の硬さといった土台の部分が残っていると、投球を再開したときに再び同じ場所へ負担が集まりやすいとされています。「休んだのにぶり返す」という経過は、こうした背景から起こりうるものとして知られています。
焦りが悪循環を招くことがある
「早く試合に間に合わせたい」「チームに迷惑をかけたくない」という気持ちから、痛みが完全に引く前に投球を再開してしまうケースは少なくないといわれています。医療機関からの指示より早いタイミングで段階を飛ばしてしまうと、同じ場所に負担がかかり直し、結果としてさらに長引いてしまう悪循環につながることがあるとされています。
特に、痛みをかばうことでフォームがさらに崩れている場合や、安静にしていても痛みが続く場合は、注意すべきサインとして一般に挙げられています。焦る気持ちは自然なことですが、段階を戻す勇気も回復の経過には必要とされています。
まずは整形外科での再受診・専門医への相談を
痛みが長引くときにまず大切にしたいのは、自己判断で様子を見続けるのではなく、整形外科(できればスポーツ整形外科)に状態を確認してもらうことです。腱板や関節唇の損傷程度はMRIなどの画像検査でなければ評価が難しいとされ、成長期特有の骨端線(成長軟骨)の状態が関わっているかどうかも、レントゲンによる左右比較を含めた医師の診断が前提となります。この点は当院を含む整骨院では判断できない領域であり、野球肩の治療でも整形外科での確認を軸にした流れをご紹介しています。
同じ医療機関で経過が変わらず不安が大きい場合は、セカンドオピニオンとしてスポーツ医療に詳しい医師に相談することも、選択肢のひとつとして知られています。
全身から見直すという視点
肩だけを見ていても、負担が集まった背景に気づきにくいことがあります。投球は下半身から体幹、肩甲骨、肩、肘へと力が伝わっていく全身運動と説明されており、肩甲骨まわりや股関節の硬さ、体幹の使い方が投球時の肩への負担に関わっていると考えられています。医療機関での状態確認と並行して、肩甲骨・体幹・下半身を含めた全身の柔軟性やフォームを見直すことは、負担が偏りにくい体づくりの一助になるという考え方が紹介されています。当院がお伝えしている野球肩に整体でできることも、こうした全身のコンディショニングの範囲でのサポートという位置づけです。
一宮整骨院〜Seri〜の「KIRIN整体」という考え方
当院では、なかなか回復が見えないと感じるときこそ、痛む肩だけを診るのではなく、なぜそこに負担が集まったのかを全身から探すという考え方を大切にしています。これを「KIRIN整体」と呼び、次の4つの視点と医療機関との併用でサポートしています。なお、野球肩の診断や治療は整形外科など医師の領域であり、当院がこれを治療するものではありません。
関節と筋膜を整える
肩関節の動きと、体を包む筋膜(体を包む薄い膜のようなもの)のなめらかな滑りはセットで働いています。投球の繰り返しで生じるこわばりを整え、肩本来の動きを引き出すサポートを目指します。
神経の通り道を整える
神経が周囲の組織にひっかかり巡りが落ちると、しびれや痛みにつながると考えられています。神経の滑り道をゆるめる視点からサポートします。
姿勢と全身のつながり(肩甲骨・体幹・下半身)を整える
投球は、下半身から体幹、肩甲骨、肩、肘へと力が連鎖する全身運動です。肩だけでなく、肩甲骨の動き・体幹・股関節など全身のつながりから整え、肩への負担が偏りにくい体づくりをサポートします。
呼吸と巡りを整える
浅い呼吸や巡りの滞りは、回復力を下げてしまうことがあります。横隔膜(呼吸を助ける、肋骨の下の筋肉)や呼吸、血流を整え、疲れが抜けやすい体の土台づくりをサポートします。
医療機関との併用
野球肩の診断・画像検査・治療は整形外科(医師)の領域です。当院ではまず医療機関で状態を確認していただいたうえで、日々のケアと体づくりをサポートする併用のスタンスを大切にしています。
まとめ
野球肩の痛みが長引く背景には、投球再開のタイミングやフォームの崩れ、肩甲骨・体幹・下半身を含めた全身の硬さが複合的に関わっていることが多いと考えられています。焦って投球を再開する前に、まずは整形外科など医療機関で今の状態を確認してもらうことが大切です。
お子さんの肩の痛みが気になるときは、まず整形外科などの医療機関にご相談ください。そのうえで、体づくりのサポートをお考えでしたら、一宮市周辺で野球肩のお子さんの体づくりについて、一宮整骨院〜Seri〜にお気軽にご相談ください。
一宮整骨院〜Seri〜
所在地: 愛知県一宮市(苅安賀駅 徒歩8分)
電話: 058-652-4101
ご予約: https://ichinomiyaseitaiin.com/contact






