頭が締め付けられるように痛むとき、同時に軽い吐き気やふらつき、めまいのような感覚を覚える方は少なくありません。「頭痛のときに気持ち悪くなるのは片頭痛だけ」と思われがちですが、実際には緊張型頭痛でも軽度の随伴症状が出ることがあります。一方で、吐き気やめまいが強い場合は緊張型頭痛以外の可能性も考えられ、自己判断せず医療機関に相談すべき場面もあります。この記事では、緊張型頭痛と吐き気・めまいの関係、片頭痛との見分け方の目安、注意すべきサインについて整理します。
緊張型頭痛・首こりを「動き」と「全身のつながり」で捉える当院の視点
緊張型の頭痛や首こりは、頸椎まわりの関節に生じる小さな副運動の乱れや、首から肩にかけての筋膜(ファシア)の滑走性の低下が背景にあると考えられます。当院ではこの滑走性の乱れに反応を引き出すようなアプローチを行い、筋肉を強く揉みほぐすのではなく、動きのエラーそのものにアプローチすることを目指しています。
一方で、頭が前に出た姿勢が続くと呼吸が浅くなり、首肩まわりの血流やリンパの循環が滞りやすくなることも、こり感や重だるさに関わっていると考えられます。局所の動きを整えるFJAの視点と、姿勢や循環という全身のつながりを整える視点を役割分担しながら組み合わせることで、体が本来持つ自然治癒力が発揮されやすい環境づくりを目指しています。
なお当院での対応は診断や治療、効果を保証するものではなく、吐き気やろれつが回らない、これまでにない激しい頭痛など危険なサインを伴う場合は自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
緊張型頭痛でも吐き気を感じることがある
緊張型頭痛は、頭の両側から全体にかけて「締め付けられる」「重い」といった非拍動性の痛みが特徴とされ、多くの場合は軽度から中等度で、歩行や階段の上り下りなど日常動作で急激に悪化しにくいと一般に説明されています。とはいえ、痛みが長時間続いたり、首や肩のこりが強かったりすると、それに伴って軽い吐き気や胃の不快感、ふわふわとしためまい感を覚えることもあります。これは片頭痛でみられるような強い悪心・嘔吐とは程度が異なることが多く、緊張型頭痛では随伴症状が比較的軽いとされている点がひとつの目安になります。
首や肩のこりが吐き気につながる仕組み
緊張型頭痛の背景には、首・肩・後頭部まわりの筋肉の緊張や、長時間のデスクワーク・スマートフォン操作による不良姿勢、精神的な緊張、眼精疲労、睡眠不足などが関わっているとされています。首から後頭部にかけての緊張が強くなると、頭の重さや締め付け感とあわせて、自律神経のバランスに影響が及び、胃の不快感やめまいのような感覚として現れることがあると考えられています。これはあくまで一般的な説明であり、個人差も大きいため、「首こりがあるから必ず吐き気が出る」というものではありません。緊張型頭痛の症状・特徴もあわせてご確認いただくと、ご自身の頭痛のタイプを整理しやすくなります。
片頭痛との違いを知っておく
吐き気やめまいを伴う頭痛としてよく知られているのが片頭痛です。片頭痛は片側性で拍動性(ズキンズキンとした痛み)のことが多く、中等度から重度の痛みとなりやすいこと、体を動かすと悪化しやすいこと、強い悪心・嘔吐や光・音への過敏を伴いやすいことなどが特徴とされています。一方、緊張型頭痛は両側から全体にかけての締め付け感で非拍動性、日常動作での悪化が目立ちにくいとされます。吐き気が強く、光や音がつらく感じられ、動くと頭痛が悪化するようであれば片頭痛の可能性も考えられますが、両者が混在することもあり、ご自身での判断には限界があります。確定的な診断や治療方針の決定は医師(脳神経内科や頭痛外来など)の領域ですので、繰り返す吐き気を伴う頭痛でお悩みの場合は、一度医療機関に相談することをおすすめします。
めまいを伴うときに考えられること
首や肩のこりに伴って、めまいのような感覚(ふわふわする、頭が重くて視界が定まりにくいなど)を覚える方もいます。首まわりの筋緊張や血行の状態が関係していると一般に説明されることがありますが、めまいにはさまざまな原因が関わり得るため、原因の特定には医療機関での確認が必要です。特に、回転性の強いめまい、立っていられないほどのふらつき、耳鳴りや難聴を伴う場合などは、頭痛や首こりとは別の要因も考えられます。首こりとめまい・吐き気についても詳しく取り上げていますので、あわせてご覧ください。
強い吐き気・めまいがあるときの注意点
以下のような症状がある場合は、緊張型頭痛のセルフケアで様子を見るのではなく、自己判断せず速やかに医療機関を受診(場合によっては救急要請)してください。
- 突然の・これまでに経験したことのないような激しい頭痛
- 発熱に加えて首の硬直(うなじが曲げにくい)を伴う頭痛
- 手足の麻痺やしびれ、ろれつが回らない、意識がはっきりしないなどを伴う
- 頭痛やめまい、吐き気がだんだん悪化していく、あるいは頭部を打った後に生じた頭痛
- 我慢できないほどの嘔吐を繰り返す、視野の異常やけいれんを伴う
これらは病気が背景にある頭痛(二次性頭痛)のサインである可能性があり、緊張型頭痛の対象からは外れます。少しでも普段と違うと感じたら、無理をせず専門の医療機関に相談してください。
軽い症状のときにできる工夫
強い症状がなく、緊張型頭痛によるものと考えられる軽い吐き気やめまい感の場合は、首肩の緊張をやわらげる、姿勢や作業環境を見直す、こまめに休憩を取る、深呼吸をして力を抜くといった一般的な工夫が、症状を和らげる一助になることがあります。ただし効果を保証するものではなく、症状が続く・繰り返す場合は無理をせず医療機関や専門家に相談することをおすすめします。市販薬の使用についても、選び方や飲み方は薬剤師・医師に相談したうえで判断してください。
頭痛・首こりとKIRIN整体(当院のケアの考え方)
一宮整骨院〜Seri〜では「KIRIN整体」という考え方に基づき、体の状態を確認しながらコンディショニングを行っています。頭痛や首こりに対しても、次の4つの視点から状態を確認します。
- ①関節と筋膜を整える:首・肩・背中まわりの関節の動き、筋膜の状態を確認します。
- ②神経の通り道を整える:首から肩・腕にかけての神経の通り道に負担がかかっていないかを確認します。
- ③姿勢と全身のつながりを整える:猫背やストレートネックなど姿勢のクセが首肩の負担に影響していないかを見直します。
- ④呼吸と巡りを整える:呼吸の浅さや全身の巡りにも目を向け、体全体のバランスを確認します。
これらは体の状態を確認しながらケアの方向性を考える視点であり、緊張型頭痛・首こりそのものを治す・治療するものではありません。
まとめ
緊張型頭痛でも軽い吐き気やめまい感を伴うことはありますが、強い悪心・嘔吐や回転性のめまいなどは片頭痛や他の要因が関わっている可能性があります。ご自身での判断だけに頼らず、気になる症状があれば医療機関に相談することが大切です。また、突然の激しい頭痛や手足のしびれ、意識の異常などの危険なサインがあるときは、自己判断せずすぐに受診・救急要請をしてください。緊張型頭痛の全体像は緊張型頭痛とはでも解説していますので、あわせてご参照ください。
一宮市で緊張型頭痛・首こり(首や肩のこり・頭の重さ)のご相談は一宮整骨院〜Seri〜へ。名鉄尾西線・苅安賀駅 徒歩8分。お電話(058-652-4101)またはご予約フォーム(/contact)から。
一宮整骨院〜Seri〜の施術について
一宮整骨院〜Seri〜は、KIRIN整体グループ共通の施術教育に基づき、2つのアプローチを組み合わせて施術を行っています。
- FJA理論(筋膜・関節アプローチ):痛みの出ている部分の関節に起きている「動きの小さなエラー」と、筋肉・筋膜の滑らかさ(滑走性)に着目し、局所の動きを整えるアプローチです。
- 姿勢循環整体:体を一つのつながりとして捉え、姿勢と血流などの「循環」を整えることで、体が本来持っている回復に向かう力を引き出すことを目指す全身のアプローチです。
「痛い場所」への局所的な施術と、その背景にある姿勢や全身のバランスへの施術を組み合わせ、お一人おひとりの状態に合わせて行うのが当院の特徴です。
一宮整骨院〜Seri〜(愛知県一宮市・苅安賀駅 徒歩8分)では、頭痛や首のこりでお悩みの方のご相談を受け付けています。「この痛みはどうしたらいいの?」という段階のご質問でも構いません。
この記事の執筆・監修
三ツ村 崚聖(みつむら りょうせい)
KIRIN整体グループ 代表|きりん接骨院 名駅院 院長
柔道整復師(国家資格)|FJA東海地区講師|臨床歴20年以上・延べ11万回以上
姿勢循環整体・自律神経整体を軸に、検査で異常が出ない不調や成長期のスポーツ障害に向き合う。
よくある質問(FAQ)
Q. 緊張型頭痛で吐き気やめまいが出ることはありますか?
A. 首や肩の筋肉の緊張が強いと、軽い吐き気やふらつきを伴う方もいます。ただし原因は他の病気のこともあります。当院は柔道整復師であり医師ではないため診断はできません。症状が続く場合は医療機関へご相談ください。
Q. 吐き気を伴う頭痛はどんな時に受診したほうがいいですか?
A. 突然の激しい頭痛、繰り返す嘔吐、ろれつが回らない、手足のしびれや麻痺、意識がぼんやりするといった場合は、救急や脳神経外科などの受診が必要です。迷ったら自己判断せず、先に医療機関へ相談してください。首肩の緊張が背景にある場合は、姿勢や呼吸のご相談も可能です。
Q. 吐き気がある時に自分でできる楽にする工夫はありますか?
A. 静かで暗めの場所で楽な姿勢で休み、首や肩を冷やしすぎないようにするのも一案です。スマホやパソコンの長時間使用は控えましょう。強い症状や繰り返す場合は無理をせず、医師に相談してください。食事や水分は無理のない範囲でとりましょう。






