股関節のあたりがズキズキ痛むだけでなく、太ももやお尻、時には足先までピリピリ、ジンジンとした「しびれ」を感じたことはないでしょうか。家事や買い物で歩いているときにしびれが出ると、不安な気持ちになりますよね。「このまま悪くなったらどうしよう」「病院に行くべきなのか、様子を見てもいいのか」と一人で悩んでいる方も多いと思います。この記事では、股関節の痛みにしびれが伴うときに考えられる体の状態や、注意しておきたいサイン、日常生活でのケアの工夫について、柔道整復師の視点からお伝えします。
股関節の痛みを「動き」と「全身のつながり」で捉える当院の視点
股関節の痛みは、骨そのものの異常というより、股関節が持つ細かな副運動、すなわち微小な回旋やすべりの動きにエラーが生じ、周囲の筋膜(ファシア)の滑走性が低下している状態と考えられます。当院では関節を強く動かして矯正するのではなく、軽く触れて反応を引き出すことで、動きのエラーが整うきっかけをつくることを目指しています。
股関節は骨盤や背骨と密接につながっており、姿勢の崩れや荷重のかけ方の偏りが、股関節への負担や周囲の血流・リンパの循環に影響していると考えられます。局所の動きを整えるFJA的な視点と、全身の姿勢バランスや循環を整える姿勢循環整体的な視点で役割分担しながら、自然治癒力を引き出しやすい環境づくりをサポートしています。
なお本内容は診断・治療や効果を保証するものではなく、当院の考え方や実感をお伝えするものです。強い痛みやしびれがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
股関節の痛みに「しびれ」が伴うとき、考えられること
股関節そのものの違和感に加えて、太もも・すね・足先にしびれが広がる場合、股関節の関節だけでなく、その周囲を通る神経や筋肉、姿勢のバランスが関係している可能性があります。しびれは「神経の通り道」が何らかの形で圧迫されたり、引っ張られたりすることで起こりやすいと考えられています。股関節を支える筋肉が緊張して硬くなると、近くを通る神経に負担がかかり、痛みだけでなくしびれとして感じられることもあるようです。
しびれの原因になりやすい「坐骨神経」との関係
股関節から太もも、ふくらはぎにかけてのしびれで代表的なものに、坐骨神経(お尻から足にかけて伸びる体の中でも太い神経)が関わるケースがあります。お尻の奥にある筋肉が緊張して坐骨神経の通り道が狭くなったり、腰の骨や椎間板(背骨のクッション部分)の状態が影響したりすると、お尻から太ももの裏、足先にかけてしびれや違和感が出ることがあると言われています。股関節の痛みだと思っていたものが、実は腰から来る神経の影響を受けている場合もあるため、股関節周辺だけでなく腰やお尻の状態まで含めて確認していくことが大切です。
股関節痛としびれ、他に考えられる要因
しびれの感じ方は人によってさまざまです。長時間同じ姿勢で座っていた後に感じるしびれ、立ち仕事や歩行時に強くなるしびれ、朝起きたときに感じるしびれなど、出方によって関わっている体の部分が異なる可能性があります。姿勢のクセや骨盤の傾き、股関節まわりの筋肉の使い方の偏りが、神経への負担につながっているケースもあると考えられています。ご自身の生活の中でどんな場面にしびれが出やすいか、メモしておくと状態を把握する手がかりになるかもしれません。
日常生活でできるケアの工夫
しびれの原因や程度は人によって異なるため、まずは医療機関で状態を確認していただくことが基本ですが、日常生活の中で意識しておきたい工夫もあります。長時間同じ姿勢を続けることは、神経やその周囲の筋肉に負担をかけやすいと考えられているため、デスクワークや家事の合間に軽く体を動かしたり、座る姿勢を時々変えたりすることが助けになる場合があります。また、片側の脚にばかり体重をかけて立つ癖や、脚を組んで座る習慣があると、股関節まわりの筋肉のバランスが崩れやすくなるとも言われています。入浴などで体を温めて血の巡りを意識することも、体の緊張をやわらげる工夫のひとつとして取り入れやすい方法です。ただし、しびれが強いときや範囲が広がっているときは、セルフケアだけで様子を見ようとせず、早めに医療機関へ相談することを優先してください。
こんなしびれが続く場合は早めに医療機関へ
しびれの原因を正確に特定するには、レントゲンやMRIといった画像検査、神経学的な診察が必要になることが多く、これらは医師(整形外科)の領域です。以下のような場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに整形外科を受診することをおすすめします。
- しびれが徐々に強くなっている、または広がっている
- 足に力が入りにくい、つまずきやすくなった
- 安静にしていてもしびれや痛みが続く
- 排尿・排便の感覚に変化を感じる
これらは神経への負担が大きくなっているサインの可能性もあるため、注意が必要です。当院のような整骨院は診断や画像検査を行う場所ではありませんので、気になる症状がある場合はまず医療機関で状態を確認していただくことが大切だと考えています。
一宮整骨院〜Seri〜の「KIRIN整体」という考え方
当院では、痛む股関節だけを診るのではなく、なぜそこに負担と滞りが集まったのかを全身から探すという姿勢を大切にしています。これを「KIRIN整体」という考え方でご説明しています。
関節と筋膜を整える
股関節は「関節の動き」と、体を包む膜である筋膜のなめらかな滑りがセットで働くことで、スムーズに動くと考えられています。動きのわずかなエラーや筋膜の滑りの低下を整え、本来の動きを引き出すサポートを行います。
神経の通り道を整える
しびれに関わる視点として特に大切にしているのが、神経の通り道です。神経が周囲の組織にひっかかり、血の巡りが落ちると、しびれや痛みにつながると考えられています。神経の滑り道をゆるめる視点から、体への負担を減らすことを目指します。
姿勢と全身のつながりを整える
股関節の痛みやしびれは、足裏のアーチ・膝・骨盤・腰の使い方が連鎖して生まれやすいものです。お尻の筋肉が弱ると骨盤が傾き、股関節に負担が偏ってしまうこともあります。全身のつながりという視点から整えていくことを大切にしています。
呼吸と巡りを整える
浅い呼吸や体の巡りの滞りは、回復力を下げる要因になり得ると考えられています。横隔膜の動きや呼吸、血流、自律神経(体を無意識に調整するしくみ)のバランスを整え、痛みが出にくく、回復しやすい体の土台づくりをサポートします。
医療機関との併用
しびれの原因を特定するための診断や画像検査、手術が必要かどうかの判断は、医師(整形外科)の領域です。当院では、まず医療機関で状態を確認していただいた上で、日々のケアと体づくりをサポートする、医療機関との併用という形を大切にしています。
まとめ
股関節の痛みにしびれが伴う場合、股関節そのものだけでなく、坐骨神経をはじめとした神経の通り道や、腰・骨盤・姿勢のバランスが関わっている可能性があります。しびれの原因を正確に特定するには医療機関での診断や検査が必要になるため、症状が強い場合や続く場合、足の力が入りにくいと感じる場合は、早めに整形外科を受診していただくことをおすすめします。
股関節の痛みやしびれが続く場合は、早めの対応が大切です。一宮市周辺で股関節の痛みやしびれにお悩みでしたら、一宮整骨院〜Seri〜にご相談ください。
一宮整骨院〜Seri〜(愛知県一宮市・名鉄尾西線 苅安賀駅)
電話: 058-652-4101
ご予約: https://ichinomiyaseitaiin.com/contact
一宮整骨院〜Seri〜の施術について
一宮整骨院〜Seri〜は、KIRIN整体グループ共通の施術教育に基づき、2つのアプローチを組み合わせて施術を行っています。
- FJA理論(筋膜・関節アプローチ):痛みの出ている部分の関節に起きている「動きの小さなエラー」と、筋肉・筋膜の滑らかさ(滑走性)に着目し、局所の動きを整えるアプローチです。
- 姿勢循環整体:体を一つのつながりとして捉え、姿勢と血流などの「循環」を整えることで、体が本来持っている回復に向かう力を引き出すことを目指す全身のアプローチです。
「痛い場所」への局所的な施術と、その背景にある姿勢や全身のバランスへの施術を組み合わせ、お一人おひとりの状態に合わせて行うのが当院の特徴です。
一宮整骨院〜Seri〜(愛知県一宮市・苅安賀駅 徒歩8分)では、股関節の痛みでお悩みの方のご相談を受け付けています。「この痛みはどうしたらいいの?」という段階のご質問でも構いません。
この記事の執筆・監修
三ツ村 崚聖(みつむら りょうせい)
KIRIN整体グループ 代表|きりん接骨院 名駅院 院長
柔道整復師(国家資格)|FJA東海地区講師|臨床歴20年以上・延べ11万回以上
姿勢循環整体・自律神経整体を軸に、検査で異常が出ない不調や成長期のスポーツ障害に向き合う。
よくある質問(FAQ)
Q. 股関節の痛みと一緒に脚がしびれるのはなぜですか?
A. 股関節まわりの筋肉の緊張で神経が圧迫される場合のほか、腰や骨盤から出る神経が関係している場合もあり、原因は一つではありません。しびれの範囲や出方で考え方が変わるため、続く場合は医療機関で確認することが大切です。
Q. 痛みとしびれがあるとき、何科を受診すればいいですか?
A. まずは整形外科の受診をおすすめします。画像検査などで骨や神経の状態を医師が確認できます。当院は柔道整復師であり、医師ではないため診断はできません。受診後に、体の使い方や日常のケアについてのご相談はお受けします。
Q. すぐに受診したほうがよいしびれのサインはありますか?
A. 脚に力が入らない、排尿や排便の感覚がおかしい、しびれが急に広がる、強い痛みで動けないといった場合は、早急に医療機関や救急の受診が必要です。我慢せず、できるだけ早く医師に相談してください。夜間や休日でも迷わず救急相談を利用しましょう。






