階段を降りるときにズキッとする、正座から立ち上がる瞬間に膝がひっかかる、朝一番に膝を伸ばそうとすると突っ張るように痛む——同じ「膝の痛み」でも、曲げたときに痛むのか、伸ばしたときに痛むのかによって、実は体の中で起きていることが違うと考えられています。家事や子育て、仕事の合間に膝をかばいながら過ごしている方も多いのではないでしょうか。この記事では、膝を「曲げると痛い」場合と「伸ばすと痛い」場合、それぞれで考えられることと、日常でできるセルフチェックのポイントを、柔道整復師の視点からご紹介します。
膝の痛みを「動き」と「全身のつながり」で捉える当院の視点
膝の痛みは、構造そのものの異常というより、膝関節に生じる細かな副運動のズレや、大腿部まわりの筋膜・ファシアの滑走性の低下による、動きの小さなエラーとして現れることがあると考えられます。当院では強く押し込んで矯正するのではなく、関節や組織が本来持っている反応を引き出すことを目指したアプローチを行っています。
また膝は単独で働く関節ではなく、足首から股関節、骨盤へと続く連鎖の中で荷重のかかり方や姿勢の影響を受けながら動いていると捉えています。局所の動きの調整はFJA理論に基づくアプローチが、姿勢の乱れや血流・リンパの循環といった全身の環境づくりは姿勢循環整体が役割を分担し、整った状態から自然治癒力が発揮されやすい環境をサポートすることを目指しています。
なお本内容は診断や治療、効果を保証するものではなく、強い痛みやしびれなどがある場合は早めに医療機関を受診してください。
膝を曲げると痛い場合に考えられること
深くしゃがみ込む、正座をする、階段を降りるときなど、膝を大きく曲げる動作で痛みが出る場合、膝のお皿(膝蓋骨)の下や膝の裏側にある組織に負担がかかっている可能性があります。膝を曲げると、お皿の裏側と太ももの骨(大腿骨)がこすれ合うような動きが生まれるため、この部分の軟骨や周囲の組織に炎症が起きていると、曲げる動作のたびに痛みとして感じられることがあります。また、膝の内部にある半月板というクッションの役割をする組織に負担が集中しているケースもあると言われています。曲げる動作で痛みが強く出る方は、正座やあぐらを避け、無理に深く曲げないようにすることが大切です。
膝を伸ばすと痛い場合に考えられること
一方、膝をまっすぐ伸ばしきろうとしたときや、朝起きて最初の一歩で突っ張るような痛みを感じる場合は、膝の前側にある腱や、太ももの前の筋肉につながる部分に負担がかかっている可能性が考えられます。膝を伸ばす動作は、太ももの筋肉が強く働くタイミングでもあるため、その筋肉と骨をつなぐ腱に繰り返し負担が加わることで、炎症につながることがあると言われています。また、膝の中に水がたまっている(関節に水が溜まる状態)場合も、伸ばしきろうとしたときに突っ張るような痛みや違和感が出やすいとされています。
曲げる・伸ばす、痛みの出方で分かること
このように、痛みが出るタイミングによって負担がかかっている場所が異なると考えられているため、「いつ、どんな動きで、どのあたりが痛むか」を自分の言葉でメモしておくことは、今後の相談の際にとても役立ちます。特に注意していただきたいのが、膝の曲げ伸ばしそのものが以前より制限されている、つまり「可動域が狭くなっている」と感じる場合です。可動域の制限は、関節内部で何らかの変化が起きているサインの一つとされており、放置せずに早めに専門家へ相談することをおすすめします。ただし、痛みの原因を特定する診断や、レントゲン・MRIなどの画像検査、注射や手術の判断は医師(整形外科)の領域となりますので、気になる症状がある場合はまず医療機関での確認をおすすめします。
動作別セルフチェックのポイント
日常の中でできるセルフチェックとして、次のような点を確認してみてください。
- どの角度まで曲げると痛みが出るか(目安がわかると変化に気づきやすくなります)
- 痛みが片側の膝だけか、両膝ともに出るか
- 安静にしていても痛みが続くか、動いたときだけか
- 膝の熱っぽさや腫れぼったさを伴うか
これらは自己診断のためではなく、体の状態を客観的に把握し、専門家に相談する際に伝えやすくするためのものです。無理に動かして痛みを確かめようとするのは避けましょう。
一宮整骨院〜Seri〜の「KIRIN整体」という考え方
当院では、痛む膝だけを診るのではなく、なぜそこに負担と滞りが集まったのかを全身から探すという姿勢を大切にしています。膝を曲げる・伸ばすという動作は、膝単独ではなく全身の使い方と深く関わっていると考えられているためです。
関節と筋膜を整える
膝は「関節の動き」と「筋膜(体を包む膜)のなめらかな滑り」がセットで働くことで、スムーズな曲げ伸ばしが可能になると考えられています。動きのわずかなエラーや、筋膜の滑りが落ちている状態を整えることで、本来の動きを引き出すサポートを行います。
神経の通り道を整える
神経が周囲の組織にひっかかり、血の巡りが落ちると、しびれや痛みにつながることがあると考えられています。膝の曲げ伸ばしで感じる違和感の背景に、神経の滑り道の状態が関わっている場合もあるため、その視点からもアプローチを行います。
姿勢と全身のつながりを整える
膝は足首と股関節という上下の関節に挟まれており、その影響を受けやすい関節です。足裏のアーチや足首、股関節、骨盤の使い方が連鎖することで膝に負担が集まりやすくなり、お尻や太ももの筋肉のバランスが崩れると、曲げる・伸ばすという動作のどちらか一方に負担が偏ることもあります。全身のつながりから整えることを目指します。
呼吸と巡りを整える
浅い呼吸や体の巡りの滞りは、回復力を下げる要因になると考えられています。横隔膜(呼吸に関わる筋肉)の動きや呼吸、血流、自律神経(体調を自動で整える神経)のバランスを整えることで、痛みが出にくく回復しやすい体の土台づくりをサポートします。
医療機関との併用
診断や画像検査、手術の判断は整形外科(医師)の領域です。まず医療機関で状態を確認していただいた上で、日々のケアと体づくりを当院がサポートするという併用の形を大切にしています。
早めに相談したほうがよいケース
膝の曲げ伸ばしの痛みが数日たっても引かない、可動域の制限が進んでいる、腫れや熱っぽさが強い、といった場合は、我慢せずに早めの相談をおすすめします。膝の状態は日常の動作の積み重ねで変化していくため、早い段階で体の使い方を見直すことが、これからの生活を楽にする一歩につながると考えられています。
まとめ
膝を「曲げると痛い」のか「伸ばすと痛い」のかによって、負担がかかっている場所は異なると考えられています。痛みの出方をメモしておくこと、そして可動域の制限を見逃さないことが、早めの対応につながります。ただし、痛みの原因を特定する診断や画像検査、注射・手術の判断は医師(整形外科)の領域ですので、気になる症状がある場合はまず医療機関にご相談ください。
膝の痛みが続く場合は、早めの対応が大切です。一宮市周辺で膝の痛みにお悩みでしたら、一宮整骨院〜Seri〜にご相談ください。
一宮整骨院〜Seri〜
所在地:愛知県一宮市(名鉄尾西線・苅安賀駅)
電話:058-652-4101
ご予約:https://ichinomiyaseitaiin.com/contact
一宮整骨院〜Seri〜の施術について
一宮整骨院〜Seri〜は、KIRIN整体グループ共通の施術教育に基づき、2つのアプローチを組み合わせて施術を行っています。
- FJA理論(筋膜・関節アプローチ):痛みの出ている部分の関節に起きている「動きの小さなエラー」と、筋肉・筋膜の滑らかさ(滑走性)に着目し、局所の動きを整えるアプローチです。
- 姿勢循環整体:体を一つのつながりとして捉え、姿勢と血流などの「循環」を整えることで、体が本来持っている回復に向かう力を引き出すことを目指す全身のアプローチです。
「痛い場所」への局所的な施術と、その背景にある姿勢や全身のバランスへの施術を組み合わせ、お一人おひとりの状態に合わせて行うのが当院の特徴です。
一宮整骨院〜Seri〜(愛知県一宮市・苅安賀駅 徒歩8分)では、膝の痛みでお悩みの方のご相談を受け付けています。「この痛みはどうしたらいいの?」という段階のご質問でも構いません。
この記事の執筆・監修
三ツ村 崚聖(みつむら りょうせい)
KIRIN整体グループ 代表|きりん接骨院 名駅院 院長
柔道整復師(国家資格)|FJA東海地区講師|臨床歴20年以上・延べ11万回以上
姿勢循環整体・自律神経整体を軸に、検査で異常が出ない不調や成長期のスポーツ障害に向き合う。
よくある質問(FAQ)
Q. 膝を曲げると痛い、伸ばすと痛い原因は何ですか?
A. 曲げるときの痛みは、膝のお皿まわりや太ももの前の筋肉の負担、伸ばすときの痛みは、膝の裏側や半月板などが関わることがあります。ただし原因は一つとは限りません。痛みが続く場合は、整形外科で状態を確認してください。
Q. 膝が完全に伸びない、曲がらないときは病院に行くべきですか?
A. はい、膝が伸びない、曲がらない、途中で引っかかるといった症状は、関節の中に原因がある可能性もあるため、整形外科の受診をおすすめします。当院は柔道整復師であり、医師ではないため診断や画像検査はできません。
Q. 膝が痛いとき、自分でできる対処法はありますか?
A. 痛みが強い間は無理に曲げ伸ばしをせず、膝に負担のかかる動作を控えて休ませることが基本です。腫れや熱感がある場合は冷やす方法もありますが、痛みが続くなら早めに整形外科へご相談ください。無理なストレッチは控えましょう。






